人は産まれて来た以上、ある程度の年齢を重ねると老化現象から逃れられないものです。
老化現象とは、成人を過ぎた頃から徐々に始まる体力の低下、皮膚の劣化、内臓機能や免疫力の低下、ホルモンの減少、もの忘れなど知的能力の低下を含む幅広い変化を指します。

アンチエイジングはこれらの老化現象の進行を少しでも遅らせる一種の治療と言っていいでしょう。

「老化」そのものは医学の教科書に記された疾患ではないので、現時点ではアンチエイジングを医学的治療とは位置づけてはいません。

しかし、老化現象を詳しくみてみると、実は医学的な疾患と深く関係していることがわかります。

例えば免疫力の低下は活性酸素と深く関わっています。

活性酸素は白血球によって産生され、適度な量であれば細菌などを排除するために必要なものです。一方、過剰になると自分自身の血管、臓器、皮膚にダメージを与え、老化の原因となります。

その他、女性を中心にみられる加齢によるホルモン低下、遺伝子レベルの劣化（テロメアの短縮）、栄養不足なども老化の原因として挙げられます。

せっかくこの世に生を受けた以上、授かった肉体をできるだけ大事にしていきたいと考えています。不老不死を望むわけではありませんが、与えられた機会を大事にすることは先祖から受け継いだ命を大切にすることであると思っています。

これからは、当院で行っているアンチエイジングの方法についてご紹介していきたいと思います。